第4章 大人=第2の人生?
司会「以上をもちまして、同窓会を終了します。お集まりいただきありがとうございました。なお、二次会に行かれる方はロビーの方へ集合してください」
3時間にのぼる同窓会はあっという間に終了した。それはもう楽しくて、本当に楽しくて時間なんてすぐ過ぎてしまった。
友人「っ!久しぶり!二次会行く?」
『久しぶりー!二次会行くよ!』
友人「なら私達も行く!全然喋れてないもんね!」
帝光中は恐ろしいほどのマンモス校だ。とてもじゃないが3時間で友達全員と話すなんてのは無理だ。中には友達じゃない子もいるけど。
あとでロビーに行くと告げ、友達と一旦別れた。そしてバッグを取りに最初に座っていたテーブルへと向かう。そこにはさつきと來未がいた。
「お帰り、!」
『ただいま…ってずっとここにいたの!?』
來未「ううん!さっき戻って来たの。少し友達と話してきたんだ」
「私もバスケ部のマネの子たちと話してきたよ!」
『そっか!あ、2人は二次会行く?』
來未「ちゃんが行くなら私も行こうかな」
『おっけー。さつきは?』
「私も行きたいけど…赤司君に呼ばれてるの。ごめんね」
『分かった!まぁあたし達はいつでも会えるしね!』
「私達もいつでも会えるけどね。じゃあまたね!」
さつきは笑顔で走っていった。來未もそうだけど、ちゃんと楽しめたみたいでよかった。
『あ、そうだ。あとで和ちゃんと真ちゃんと会おうってなってるけど、來未も来るよね?』
來未「っ…高尾君かぁ…私はやめとくよ」
『…來未、和ちゃん苦手だもんね。分かった、無理には誘わないよ』
來未は和ちゃんが苦手だった。ああいうチャラチャラした人には怖い目にあってるから。ナンパとかね。涼太はいいのかっていう話だけど、大丈夫らしい。
昔理由を聞いたら、あたしの幼馴染だから涼太の泣き虫時代を見てきたからだという。そりゃ一理あるわ、うん。