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隣を歩くのは

第4章 大人=第2の人生?


暫く3人で飲んでいると、大輝軍団の1人があたしを呼んだ。さっき潰れたのにいささか顔色がよくなっている。


友人「おーいー。向こうで2年2組の集まりやってるから来いよ。お前がいないと始まんないし紫原がうるさいんだよ」

『んー、分かった。じゃあ大輝、テツ。あたし行ってくるわ』

「おー」

「行ってらっしゃい」



友人は潰されたにも関わらず、第2回戦を持ちかけてきた。ほんと、大輝軍団だけあってバカなんだから。



「もー、ちんおせーしっ」

『ごめんごめん。ってさっき買ってあげたチョコ全部食べたの!?』

「うん。これ美味しかったー。また買ってね」

『やだよ!これ高いんだからね!モデル(笑)やってる涼太にでも買ってもらいなさい』

「んー、そうだねー。ってことで黄瀬ちん、よろしくー」

「俺ッスか!?つーか何でっちは毎回毎回(笑)って付けるんスかもー!」

『だって(笑)じゃん』




元2年2組には敦と涼太がいる。敦とは前にも言った通りプチパーティをした仲だし、涼太は小学校からの付き合いだ。やっぱりここにも恋愛かんじょうなんて無いけど。




友人「ー、彼氏できたー?」

『はぁ?あたしに出来ると思ってんの?』

友人「選ばなきゃ出来るよー。顔はそこそこ可愛いんだし」

『そこそこって何。皆もあたしに対するこの態度変わんないね!!!』

友人「だからだよ!」



元2組は男女とても仲が良く、居心地が良かった。元1年3組もそうだけど、今だってほとんど皆が集合している。



友人「そう言えば昨日アルバム見てたらさ、修学旅行の写真出て来たんだ!俺懐かしくて写メ撮って来た!」

友人「ちょ、男のくせに女々しすぎー!けど私にも頂戴!」



友人から受け取った写真は確かに懐かしかった。自分はどこにいるのか探すと、敦の肩の上にいた。



「懐かしー。あの時ちんを肩車してたんだねー」

『これ覚えてるわ。あたしが駄々こねたもん』

「俺も覚えてるっス!俺がやったげるって言っても小さいから嫌だって言われたスから」

『それもあるけど、もっと別の意味嫌だった』

「っちぃぃぃ!!!」



思い出って、なんかいいね。
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