第11章 あの日の続きを
翌日。
征十郎が皆に報告したいと言ったため、急きょ集合がかけられた。メンバーはもちろん、いつもの人達。場所も変わらず、居酒屋だ。
「…と、言う事だ。僕とは晴れて恋人になったから」
「ちょ、っち!?本気ッスか!?」
『…うん、一応…』
「一応?僕の事が大好きとか言ったくせに?」
『なっ///さ、最後まで言わせてくれなかったのに!このキス魔!』
「可愛い事をするが悪い」
「…何なんスか。普通にラブラブじゃないッスか」
涼太の言葉にハッとしたあたしは、顔に熱が帯びていくのが分かった。ああ、皆の視線が痛い。
「よかったですね、さん」
「本当に赤ちんと付き合ったんだー。良かったねー」
「フッ…俺も特別に祝福してやるのだよ」
「ミドリンってば素直じゃないんだから!おめでとう!、赤司君!」
千明「を幸せにするのは私だったのに…赤司、を泣かせたら許さないからね」
來未「良かったね、ちゃん!またあの時みたいな惚気話、聞かせてね!」
『ちょ、來未!!』
「へぇ、が僕の…それは僕も聞きたいな」
…征十郎、めっちゃ笑顔なんだけど!逆に怖いし!
「っち」
『涼太…』
「っちとは小さい時からずっと一緒で、姉みたいな存在だったッス。そんなっちには幸せになってほしかった。今、幸せッスか?」
『…そうだね。あたしも征十郎が好き、だからさ。過去も乗り越えられたし。だから幸せだよ』
「…なら問題ないッスわ。赤司っち!の事大事にしなきゃ許さないッスよ!あと、っちの事束縛して俺らと会わせてくれないとかは無しにしてほしいッス!」
「それなら心配いらないよ。お前達は僕の信頼する仲間だからね。それににとっても大事な友達だ。引き離すような事はしない。ただ…」
「よかったッス!っちー!」
「…ただ、必要以上にべたべた抱き着かれるのはいただけないな」
「は、はいッス…」
征十郎は凄い勢いで抱き着いてきた涼太を引き剥がした。さすが主将様、大層な威厳です事…