第9章 お泊り~後編~
「ねぇ、」
『…何よ』
「僕は今、後悔してるんだ。覚えてないとは言え、からの告白を断ってしまった事を」
『…は?』
「昔の"オレ"はに興味を持っていたと思う。赤司征十郎は興味の無い人には関わろうとしなかったからね。それは昔でも今でも、なんだけど」
『…あの時の赤司君は、あたしに興味なんてなかったじゃん』
「だから後悔してると言っただろう。けど、の僕に対する思いなんて今では最悪だ。友達にすらなれないんだから」
…うわ、自惚れじゃないけど今赤司君が言おうとしたこと分かっちゃった。あたしだって後悔したよ。ああ言うんじゃなかった。
「だから決めたんだ。友達になれないなら、
恋人になろうって」
ほら、正解。いらないよ、そんな能力なんて。
『…あのね、赤司君。よく考えてから口に出すべきだと思うよ。今の感情はきっとあの頃のあたしに対する同情d』
「違う。僕は何も今に興味を持ったわけではないよ。あの時同窓会で再開してから今日までの中で、何回もこの気持ちは生まれたんだ」
『え』
「好きだよ、。は必ず、僕のものにしてみせるから」
『…え』
「クスッ。準備しておいてね」
『…おかしいな、夢でも見てるのかな』
「ああそうだ、言うの忘れていた。あの時はごめんね、」
『ついでかよ!!!!』