第14章 カルマの時間
久しぶりにお兄ちゃんと触れる…。
『お兄ちゃん!』
カルマ『あはは!最高だよ!
明日は何しようかなぁ?ねぇ、まぁ、タコとか言ったら怒るかな?』
『いや、むしろタコはコロ先生のトレードマークみたいなものらしいし、怒らないと思うけど…』
カルマ『あは!くだらねーこと思いついた。』
そう言って山道を降りていくお兄ちゃんをただ見ることしかできなかった。
次の日ーー。
コロ『おはようございます。
おや?どうしましたか?』
…………………。
教壇にはタコにナイフが突き刺ささっている。
カルマ『あっごめぇん!コロ先生と間違えて殺しちゃった!捨てとくから持ってきてよ!』
コロ『わかりました。』
ピシュンッ…!
マッハでお兄ちゃんの前に現れたコロ先生の腕にはミサイルと調理道具が握られている。
すかさずたこ焼きが出来上がり、お兄ちゃんの口に入る。
『カルマ君。今日一日、殺す気できなさい。
先生が手入れをしてあげましょう!』
その後のお兄ちゃんの暗殺は見事に封じられ、その都度手入れをされている。
放課後…。
崖に生えた一本の木に座るお兄ちゃん。
『お兄ちゃん…。』
カルマ『まぁか…。何?』
『あのね…話しがあるの。』
カルマ『後にしてくんないかな?』
コロ『ヌルフフフフ。カルマ君、今日一日、先生に手入れをされましたね!』