第12章 喧嘩の時間。
その言葉を聞き、私はくるりと背を向け、ドアの前で一言、『失礼しました。』と言い、理事長室をあとにした。
家に帰るとお兄ちゃんが私を連れて自分の部屋に入れる。
カルマ『何であんなことしたんだよ!』
『…………。』
カルマ『いっつも肝心なとこは言わない。それがムカつくんだよ!』
『私、言ったよね?暴力はやめてって!なのに何でまた職員室で暴れたの?』
カルマ『俺は悪くないでしょ?全部相手が悪い。』
『だからって、暴力は良くない!お兄ちゃん、賢いのにそんな事も分からないの?
そんなのイケメンでも勉強ができても全然かっこよくないよ…。』
ガシッ…。両手をお兄ちゃんに掴まれる。
カルマ『じゃあさ…何で俺には何も言ってくんないわけ?』
『何の話…?』
『浅野君家の別荘行った晩、聞いちゃったんだよねぇ。
まぁが俺や俺の両親に迷惑かけたくない。だから泣けないって話してるとこ。
こんなに近くにいる俺じゃなくて、何で浅野君なんだよ!!』
『……。盗み聞きしてたなんて。最低。』
ドサッ…
ベッドに押し倒される。
カルマ『だったら今すぐ兄なんてやめてやるよ!!』
そのまま強引に唇を塞がれ、舌を捻じ込まれる。