第38章 正月。
(カルマサイド)
まぁの気持ちは分かる…。両親を失い、一度はその仇を討つために自分の命や感情を殺してまで暗殺を仕掛けた。
そのコロ先生を…今度は助けたいと言った。
けど…こんな終わり方でいいのか?本当にあのデータのように助かるのか?
じゃあ、俺たちは、まぁは、何のために…。
明日また話をしよう…。
翌日ーー。
まぁが玄関のドアを開け出て行く。
俺も木村たちに誘われていたからまぁが出た数分後に家を出た。
神社ーー。
ひなの『まぁ、カルマ君とは…その、仲直りぃ…。』
『してない…。』
ひなの『だよねぇ〜。』
桃花『でもさ、せっかく記憶戻って晴れて想いが通じ合ったのに…。もったいないよ。』
『それは私だってそうだよ…。今日だって一緒に初詣来たかったし、おみくじだって一緒にやりたかった。
想いが通じ合ってたなんて思ってたのは、私だけだったのかな…。
あぁ〜!カルマのバカー!!!』
『誰がバカだってぇ?』
ひなの『あれ…。この声は…。』
木村『よ、よう!あけまして…おめでとぉ…。』
カルマ『で、誰がバカだって?まぁ…。』
『空耳でも聞こえたんじゃなくて?』
桃花『まぁ、そんなんじゃまた喧嘩だよ!ほら、ちゃんと素直になって!ね!』
桃花に背中を押される。
『うっ…。カルマ…。私…。やっぱりコロ先生は助けたい!だけど、カルマとも本当は年越しそば食べたかった!紅白も笑って見たかったし、初詣もおみくじも一緒にしたい!お年玉も欲しいし、デートもしたい…。
だから、5日までは…一時休戦…じゃダメかな?』