第38章 正月。
黙ってカルマと家までの道のりを歩く。
『……………。』
カルマ『…………。』
家に入り、私はすぐにお風呂に入る。
何なの…。何であんな事言うの…。私が一番気にしてる事を…。カルマのばか…。分かってるよ。分かってて、それでも、もう、誰も失いたくなかったの!!!
ブクブクブク…。
カルマ『あのさぁ〜、いつまで入ってんの!俺も早く風呂入って寝たいんだけど!』
浴室の外からカルマが言う。
『今出るからあっち行ってて!』
私はタオルを巻き、浴室を出る。
『…………。何でここにいるのよ!』
カルマ『は?今更?もうお互い裸見てんだしいいじゃん。』
『そう言う問題じゃない!バカカルマ!』
カルマ『はぁ!?ちょっと待てよ…。』
『何?この状況でエッチな事でもしたいの?私、早く着替えたいからさっさとお風呂入ってくれる?』
カルマ『まぁってさ、もうちょっと俺の事考えてくれてもよくない?俺ばっか考えてさ…バカみたいだよ。』
『考えてるよ!あぁ〜!もう拉致があかない!私部屋で着替える!』
バンッ……。
勢いよく扉を閉めて出て行くまぁに俺は静かに湯船につかった。