第35章 記憶の中の彼は…。
学校。
みんなが私をじっと見ている。
『あっ、あの…。まだみんなの事は思い出せないんだけど…。
この前はごめんなさい…。コロ先生の事は許せてない。
けど、記憶を先に取り戻したいの。
だから…それまで私個人の暗殺はしない。
ほんとに、ごめんなさい!!』
勢いよく頭を下げると同時に机に頭を打ち付ける。
『いったぁぁぁーい……頭が…割れ…』
あはははははは!!!
教室中から笑い声があふれる。
前原『いいっていいって!俺らびっくりはしたけど気にしてねーし!』
磯貝『あぁ、まぁがまた無事にここに戻ってきてくれて本当に嬉しいよ!』
ひなの『まぁ〜!おかえりぃ!』
桃花『記憶がなくても、私たち、これからも友達だよ!』
『みんな………。』
コロ『まぁさん。まず、謝って許される事ではないのは百も承知ですが、言わせて頂きます。
本当に…すみませんでした。本来なら命を差し出しても足りないくらいです。
ですがどうか…。この教室で、このクラスのみんなで先生を殺しにきてくれませんか?』
『………分かった。必ず殺すから、覚悟しといてね。』
コロ『えぇ。もちろんです。』
カルマ『さ、これでクラス全員揃ったことだし今から雪合戦でもしちゃう?』
『えぇ〜!やだよぉ〜!お兄ちゃんはいいかもだけど、私寒がりだしぃ!』
カルマ『あっれぇ〜?おかしいなぁ?
つい先日寒い中マフラーだけで雪の中歌うたってた子が何言ってるのぉ?』
『うっ…。もぉ〜!!!お兄ちゃんの意地悪ぅぅ!』
まぁがカルマを追いかけていく。
前原『なぁ、あれもう記憶戻ってんじゃねぇのか?』
磯貝『あぁ…。ほんとあいつらはやっぱり運命ってやつなんだろうな…。』
コロ『先生早くあの2人の恋愛実録小説を書きたいものです。』
私の久しぶりの学校はとてもとても楽しかった。