第34章 その日は突然に。
カルマ『………。』
俺は対先生用ナイフをかまえる。
『へぇ〜。それ、触手が切れるんだってね。聞いてるよ。けど、そんなの通用するかな?』
俺はみんなを見る。みんな心配そうな目で俺を見守っている。
まぁが触手を俺に伸ばす。
カルマ君『今だ!』
『な、なに?』
クラス全員が水を入れたバケツやタライを私に目がけてかける。
『いや…な、なにこれ…。触手が上手く動かせない…。』
カルマ『コロ先生と弱点一緒だもんね…。こんなけ雪があれば溶かせば水になるし、人数がいればこっそりバケツや雪を入れてても分からないよね。』
『いつの間に…。』
カルマ『クラスの誰かがスマホ持ってたら、クラスのグループトークに一言メールすれば、このクラスの人間なら誰かが見てさえいれば今の状況を察して動いてくれるはず。俺はその作戦にかけたんだよ。』
コロ『ヌルフフフ。さすがです。みなさん』
『チッ…。だからって、勝った気にならないでよ!』
まぁの瞳が赤くそまり、触手に炎が宿る。
ひなの『うそッ…。まぁ、ほんとに死んじゃう!やめて!』
まぁがコロ先生に猛攻撃を仕掛ける。
コロ『さすがにまずい…。触手の反物質の暴走がこれだけ高まればまぁさんの命がもたない…。』
カルマ『まぁ!』