第34章 その日は突然に。
ゴールに座り、上を見るまぁにカルマがささやく。
カルマ『まぁ、俺のこと分かる?』
まぁが俺を見る。
すると、フワリとゴールから降り、近づく。
『あなた…誰?ってかねぇ、雪!綺麗だね!』
カルマ『………。』
ひなの『まぁ…。ほんとにカルマ君や私たちの事、忘れちゃったの?』
『忘れる?何が…?忘れてなんかないよ…。私、コイツを殺しにきたんだもん!』
グサッ………。
一瞬だった…。
コロ先生の心臓スレスレにまぁの触手が刺さる。
が、コロ先生はすぐさま後ろに下がり距離を取る。
コロ『あと一瞬でも遅れていればヤられていた…。速い…。』
カルマ『ねぇ、まぁ。俺のこと、殺せる?俺はまぁにだったら殺されても構わないよ。でもさ、やっぱ忘れられたまんまはつらいんだよねぇ。
仲直りもしてないわけだしさ。だから、思い出してほしいんだけど。
柳沢に何されたか知らないけどさ、まぁなら俺の事、本気で好きでいてくれたって…。今なら信じれるよ。
だって…。俺の事、守ってくれたじゃん。ナイフまで用意してさ。』
『ねぇ、君、さっきから何言ってるの?邪魔するなら君も殺すよ?』
カルマ『ならおいでよ!相手したげるからさ。』
コロ『カルマ君!いけない!今のまぁさんは完全に記憶がない!!君が命を危険にさらしてはまぁさんが悲しみます!』
『ごちゃごちゃうるさいな!!!』
バコンッ…。
コロ『ウゴッ…。』
前原『さっきのまぁちゃんの攻撃で反応がだいぶ遅れてる…。』
磯貝『それだけじゃない。コロ先生自身、まぁへどう対処すればいいか迷ってるんだ。』
『待たせたね!たしか、カルマ君って呼ばれてたね!じゃ、お望み通り、殺してあげるよ。カルマ君!』