第30章 学園祭の時間③
すごいな…。学秀は…。
さ、次の準備………。3-E エキシビション。
私はイヤホンマイクを持ってみんなの元に向かう。
ひなの『まぁ…。大丈夫?』
『ん?何のこと?ひなのたち、衣装かわいいね!頑張ってね!』
ひなの『まぁ…。』
ひなのや桃花、りお…みんなの胸元にマイクと、耳にはイヤホンを繋ぐ。
『行ってらっしゃい!』私は笑顔で見送る。
ひなの達のステージが始まると共に学秀に水を持って行く。
『お疲れ!学秀。あとお水。』
学秀『ありがとう。まぁ。』
『じゃあ、私、次の準備してくるね。』
私は磯貝君、前原君、渚、楓、そしてお兄ちゃんの分のイヤホンとマイクを握り歩き出す。
前原『まぁちゃん…。』
楓『そっか。まぁが担当なんだね。』
『うん。じゃ、1人ずつ先にマイクとイヤホンつけるから。で、バンド演奏だから、楽器運んだら一回チューニングして、最終チェックしに行くね。』
渚『わかった。』
私は楓、前原君、磯貝君、渚とマイクとイヤホンをつける。
あとは…。
『…。もうちょっと屈んで。』
暗いステージ裏で狭いセット裏。私とお兄ちゃんの身長の差では、屈んでもらわないとマイクもイヤホンもつけづらい。