第7章 ほころび。
「ハァハァハァ…忘れてた……」
鷹狩り。
前の時もさんざん参加させられて、
毎回なぜか獲物を追いかけ、ここだというときに鷹を離すと
100発100中
私を襲ってくるという。
今回はまた、ちょっと落ち着いたかなと思ったら
案の定で。。。
必死に逃げて今に至るという。
ガサッ、
「ひーっ!!!!」
「………なにやってんの。」
「家康!!!」
「急に逃げるからそりゃ鷹も獲物だと思うって。」
「…いや、こう危険サーチが。。。しかも
あれは逃げてなくたって絶対私に向かって来てたし。」
「ったく。ほら、いくよ。鷹よりそこらへんの
熊とか狼の餌になりたいならいいけど。」
「いや!!いく!いく!待って!!」
家康が前の草をなぎ倒してくれることで
だいぶ歩きやすくなった道を急ぐ。
みんなの所に戻ると
信長様が笑いながら
鷹と私を交互にみていう。
「貴様が落ち着きがないからこやつの餌に
見えたのだろな。」
「ううっ。。。鷹には好かれないんです。私。。」
うなだれながら答える私に向かって
はるがいう。
「でも!ひなさん、子虎には気に入れらてましたよ!
ね?政宗!」
「あ?あぁ、そうだな、はるは相変わらずよく
引っ掛かれてるがな。」
「それはいいでしょ!!じゃれてるんですー!!」
はるが頬を膨らませていう。
そうだ、子虎は変わらなかったなぁ。。。
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