第5章 溢れだす思い。
やっぱり敵わない。。。
天井を見上げて
乾いた笑い声がでる。
泣かすのも
傷つけるのも政宗だけど、
それを全て包んでくれるのも政宗だった。
あの政宗とは違うと言い聞かせて
なんとか平静を保とうと思ってた。
でも今も昔も変わらない。
私がそこにいないだけで、
私がその瞳の先にいないだけで。
政宗は政宗だ。
だからこそわかる。
はるさんへ向ける眼差しは
本当に心から彼女を思ってる眼差し。
揺るぎなく、一生幸せにしてやるといった
あの瞳は、他者を映すなんてありえない、
政宗の意思があった。
すべてを投げ出してここにきた私の
ここにいる意味が
政宗だったのに、
その意味がなさなくなったとき、
私はなんの為にここで生きたらいいんだろう。。。
今はただ、
政宗に撫でられた背中の熱に
すがるしかなかった。
神様ーーーー。
私が何かを見つけられる時がくるのでしょうかーーー。