第4章 消せない記憶。~宴~
「それだけじゃないんですか。。。??」
嫌な予感。。。
そういえば前のタイムスリップの時も
よく相手させられたな。
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーー
『貴様が負けたら、何か俺を楽しませろ』
『へ??どういうことですか?』
『話でもよし、貴様が時々するてじなとやらでもよし、
歌でもよし、なんなら身体を使ってもよいぞ?』
『なっ!身体はいやです!でも話くらいなら、別に
囲碁の勝負をしなくても。。。』
『その代わり貴様が勝ったら、なにかひとつたのみごとを
聞いてやろう。』
『えー、なんですか。それ。』
笑いながら訪ねると信長さまは答える。
『こういうことがあった方が囲碁の勉強もするだろう。
いつまでたっても上達しない貴様の相手は
つまらん。』
『うー。。。だって信長様お強いんですもん。』
口を尖らして抗議するも聞き入れられるわけもなく。
信長様は相変わらずお強くて、
三成君や、秀吉さんに教えてもらったりしても
やっぱり勝てなかった。
結局信長様に勝ったのは………
たった1回。
政宗に
『奥州についてこい。』
って言われたとき。
一応織田ゆかりの姫だってことで
信長様の所にいたから。
絶対勝って許しをもらわないとって
ほんとに必死になって囲碁を勉強した。
政宗は自分が言うっていったけど、
どうしても、私から言いたかった。
『まぁ、無理だったらさらってでも
連れ帰るけどな。』
必死になって三成君の囲碁講義を受けてる私の横で、
頭をなでながら優しく笑って言ってくれた政宗。
嬉しくって上をみると
優しい唇が降ってきた。
三成君、ごめん。
そのとき囲碁の台を必死にみて
教えてくれてたのに、
一瞬聞き逃しちゃった。
いよいよ勝負の時、
ほんと緊張して、
『本当に私が勝ったら言うこと1つきいてくださいね。』
『もちろんだ、貴様が勝てたらな』
不適に笑う信長様。
一つ一つ碁石を慎重に起きながら
静かな時間が流れる。
ーーーー