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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第3章 消せない記憶。





「今宵は宴を開く」


私が安土城に2回目のタイムスリップで来てから
一ヶ月後。
信長様が朝御飯の時に
急に言い出した。


「御館様!明日は大名の謁見があるので
 お控えになった方が。。。」

秀吉さんが形だけ楯突く。

「なら明日ならいいのか。
 上杉や武田とは同盟を結んだがまだ他の大名が
 いつ戦をしかけてくるかわからん。
 今日やるといったらやる。それともなにか。
 明日できる保証をお前はできるのか。」

有無をいわさない声で秀吉を睨み付ける。

「はっ、申し訳ありません!」

一応いうだけいって結局信長様の言う通りなんだよな。
ふふっと笑いながらばつの悪そうに
お茶をすする秀吉さんをみる。

「やると決まれば、俺は極上の酒を用意しよう。」

光秀さんがクックっと笑いながら言う。

「なっ!では俺は何か極上の食材を用意する!」

光秀さんに負けじと秀吉さんが言う。

「では私は秀吉様をお手伝いします。」

「おう!頼むぞ三成。」

「……宴ごときに、そこまで力いれなくても。」

「なにかいったか、家康。」

信長様が家康をみていう。

「………いえ。つまみでも用意しておきます。」

「じゃあ俺はその食材使いながら
 久々うまい飯でも振る舞うかな、」

政宗がうでまくりをしながら答える。

「じゃあ私も。。。」

と、はるがいいかけると

「「「「「お前、貴様、あんた、はいい!!」」」」」

そこにいた無精全員が声を揃えて言った。

「ええ!!なんで、そんなこというんですかー!!」

涙目になりながらはるが訴える。

「いや、はると一緒に台所たちたいのは山々だが。。。
 あれはもうこりごりだ。俺の為にも
 お前は大人しく宴会場の準備でもしてくれ。」

申し訳なさそうにはるの肩を抱きながら
政宗がなだめた。

なんでもはるはとんでもなく料理下手らしく。。。
以前も政宗に料理を習おうと
台所にたったのだそう。
だが、何をどう間違えたらそうなるのかわからないものの
この世のものとは思えないお味噌汁と
この世のものだったのかわからないほど、
台所がすさまじい状態になったらしい。

台所を復旧するのに2日、
食べた屈強な武将たちの体調でさえ戻るのに3日かかったらしい。




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