第17章 知らせ。
「この前もう一個買った淡い水色の生地は?」
「それならここに。、」
おずおずと出してくる。
生地を受け取り
ドレスに巻きながらいう。
「この二つを重ねて。、。
残しながら。。。こうしたら??」
「確かにいいね。これならはるさんの
雰囲気にもあう。」
「ほんとだ!!うん!!ありがとう!!」
嬉しそうに飛び上がるはる。
このまま終わるかとおもったのに、
またKY佐助が余計な一言をつぶやく。
「でもこの濃い青がなくても僕はいい気が。。「だめ!!」」
佐助の思ったままを口にした感想を
さっきまで喜んでいたと思っていた
はるが怒ったように遮る。
「この生地はどうしても使いたいの!!」
「ま、まぁいいじゃない。
花嫁の着たいものを着るのが一番よ。ね??」
たしなめるように言う。
私の言葉で我に帰ったのかはるが申し訳なさそうに
口を開いた。
「……あっ、ごめんなさい。
自分で感想聞いておきながら。。。
でもでも。、ひなさんが選んでいただいた生地を
どうしてもいれたくて。。
ひなさんは私の命の恩人ですから!!!」
満面の笑みを私に向けられる。
いや、私が選んだわけではなく
ただ政宗にこの生地で
つくってあげないなと思った生地であって、
はるに似合うからと思ったわけではないのだけど。。
それに命の恩人ってそんな大層な。。。
これ以上追求しても埒が明かない気がして
言葉を飲み込んだ。
「失礼しました。
でも決してそれが似合わないわけではないですし、
二つの布を重ねる案すばらしいとおもいます。」
佐助が丁寧に謝りその場を納める。
「で、、ほら!はるの悩みは解決よね??
次は佐助の話をきこう!!」
話をぐいっと戻す。