第17章 知らせ。
「うわぁ、。」
そこには、レースがスカート部分にあしらわれ
動きによってキラキラと輝く
純白のプリンセスラインのドレスが飾ってあった。
横には政宗が着るであろう
白いタキシードもあった。
「綺麗ー!」
素直に素敵だと思った。
それをきて二人が並ぶこと以外は。
どちらもワンポイントに
鮮やかな蒼い着物地があしらわれている。
ドレスはベルト部分に
タキシードはポッケの部分から少し見える形だ。
その時ふと思い出した。
「あっ、その蒼い生地。。。」
「うん、ひなさんと二人で買いにいったときの。。」
そしてそのまま誘拐されたときの。。。
という言葉は飲み込んだようだ。
「でもはるさん、淡い色選んでなかった??」
そう、そのワンポイントにあしらわれているのは
私が政宗にあいそう。。と思って
手にとったものを
ついでにはるが買ったものだったはずだ。
「うん。でもなんとなくこっちがいいかなぁって。」
確かにアクセントにはいいけれど
なんとなくはるにはあわないなぁと思った。
でもこれを言うとせっかく作ったはるが。。
「うーん、どうだろう。
僕は、はるさんは淡いブルーの方が似合うと思う」
佐助が悪びれもなくいう。
出たよ、空気よめないやつ。
まぁ私も思ったけどさ。
思ったけども!!
もう少し言い方ってもんが!
きっと睨むと佐助がさらに続ける。
「この蒼はどちらかというとひなさんの方が
似合うよね。」
好き勝手なことを。。。
「やっぱりそうだよね。
佐助くんだったらはっきり言ってくれると思って。。
でもでも、どうしてもこの色がよくて。。。
ひなさん、なにかいいアイディアありませんか??」
大きな目で訴えかけられる。
くっ。。。女の私でもやっぱり思う。。
かわいい。。。
この前の買い物にいこうっていうのもそうだった気がする。。
「うーん。。。」
しばらくドレスとはるを交互にみながら
考える。
自分の最愛の人と
結婚する人のドレスを考えるって
ほんと何してるんだろうと思いながら。。