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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第15章 直感。





「安いよー!」
「いらっしゃい!」
「あっ、ひなちゃんはるちゃん、こんにちは!
 今日は珍しい、二人で買い物かい?」

「そうなんです!!!」

「べっぴんさんが二人並ぶといいねぇ」

「そんなこと言ってもなにもでないですよーふふふ」

はるが嬉しそうに答える。

安土の城下町は今日も賑やかだ。
活気に溢れているこの街を歩くのは嫌いじゃない。


過呼吸で倒れてからも
普通に生活していた。
政宗とはるの祝言の日取りも
いよいよ近づいてきた頃、
はるが私に買い物に着いてきてとせがまれた。

たださえ乗り気でない私が
どうせ政宗のなんだのかんだのを選ぶのに
一緒に着いてこいと言われたら
ますますなんとかして断ろうと思っていたのに、


『お願いしますっ!一生のお願い!』


と大きなくりくりした目で見つめられて頼まれたら
断るに断れなくなった。

こういうのに男子は弱いんだろうなと思いながら
自分も何してるんだろうと嘆きつつ
今にいたる。

はるにつれられてきたのは
いつも着物の生地を買う平八のお店だ。


「おっ、お二人さん、今日は何を探しに??」

平八が声をかける。

「ふふふふ、ちょっとを服を作りたくて。。。」

「へぇ、どんなものが???」

「ドレスです!」

「どれす?」

平八が怪訝そうな顔をする。

「あっ、いえ、まぁちょっと変わった着物です。
 気にしないでください。
 ちょっと色々見せてくださいね!」

「へぇ。。。」


あぁそういうことか。。。
なぜ、私をつれてきたか。
はるは祝言の日に着る着物以外に
洋装も仕立てているようだった。

はるがはにかみながら私に説明する。

「せっかくだし着たいなって。。。
 政宗のタキシードみたいなのは作ったんだけど
 あとは私の着るドレスで、
 ワンポイントになる生地を
 一緒に選んでほしくて。。。
 政宗には秘密にしたいし、
 他のみんなはそもそもドレスがわかんないし、
 かといって現代からきた佐助くんは
 あまりこういうの
 興味なさそうだし。。。
 ひなさん、
 そういうのセンスが素敵だから。。」

そういって、着物の裾から
デザイン画をとりだす。


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