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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第14章 動揺。





「ひなさん、
 やっぱり戻ってきていただいて助かったわ。
 あなたがいないと全然進まないんだもの。」

「ふふふ、そんなこと言っていただいて
 ありがとうございます。
 でもまだ細かいのはできないんですが。。。」

「いいの!いいの!!
 単純なやつでも大助かり!!!
 引き続きお願いしますね!!」

「はい。」


針子の仕事を再開して
1カ月ほど。

久々の針子の仕事に心が踊った。

まだ単純作業しかできないけど
ただ寝てるだけだとついつい考え事をしてしまうから
無心でできる作業はありがたかった。

「やっぱりひなさんは早いわぁ。
 ほんと助かる。はるさんもせっかく慣れてきたのに。。。」

「そうですね。。。」

この言葉を聞くたびに気持ちが沈んでいく。
あれは、三日ほど前、

ーーーーーーーーー


『ひなさん!!!聞いてください!!』

『どっどうしたの。』

はるが針子の職場に来て早々
わたしに抱きついてきた。

『昨日!!昨日!!政宗にプロポーズされちゃいました!』

ーーーーーっ!!

『ぷろぽうず??』

横で聞いていたお妙さんが入ってきた。

『あっ、えっと、、
 これからもずーっと一緒にいようねっていう。。。
 しっ祝言の約束みたいな。。。』

ーーーやめて。。。

いいながらはるの顔が
赤くなっている。
思い出しているんだろう。

『まぁ!!それはっ!!
 おめでとうございます!!』

『ありがとうございます!!』

満面の笑みではるが答える。
ーーーーーやめて。。。


『すごいー!』『どんな感じに言われたんですか??』

お妙さんに続いて
職場のみんなが口々にはるに質問を投げ掛ける。

『それでこれをもらったんです。』

左手を掲げ嬉しそうに笑う。

薬指に真鍮で作った銀色の指輪が
輝いていた。





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