第12章 懺悔。
「買いかぶりかどうか、
貴様が判断することではない。」
「でも!私は!!」
「愛するものがいなくなる苦しみを
一番いまわかっている貴様が
一番愛する者に同じ思いをさせられるはずがない。」
「ーーーっ!!!」
「はるから聴いた。
貴様に政宗の為に生きろと。
政宗にそんな思いをさすなといわれたと。」
「そもそも貴様ごときにはるは殺せない。
はるのそばには、、、
ひな、貴様が強さを一番よくわかっている男が
いるんだからな。」
「それはーーー。」
言い返す言葉もない。
ただただ涙が出てくる。
「ーーー。もう限界なんです。
どんどん自分が嫌になってくる。」
ーーはるにたいして素直にしゃべれない。
いい人じゃいられない。。。
「…………。」
「だから……」
「誰が貴様を安土におくおかないを決めていいといった。
貴様の意見は聞いていない。
俺がここにいろといっている。」
「なっ!!」
泣きながら信長様をみる。
見下ろすように私をみてにやっと笑う。
「貴様ははるを二回も助けた。
唯もそうだ。貴様がいないと針子の仕事も困る。
そもそも俺が退屈だ」
「そんな勝手な。。。」
「とにかく今はしっかり休め。
勝手に出ていくことは許さん。」
こんな状態で勝手に出ていけないことは
百も承知だ。
なにも言えずに
うつむくしかできない。