第2章 ニッポン地方へ
「いつもだったらフィー1人だけなんだけど、今回はパパの仕事の手伝いでメガ進化組から2人、連れて行こうと思いまーす」
フェリシアのこの一言にメガ進化組は歓喜し、それ以外は不満の声を上げた。
「ビー...ビービヨーーーーン!」(全く...静かになさーーーーい!)
水色のリボンを首に巻いた青空の模様のビビヨンがソーラービームを放つと、皆一斉に静かになった。
「ありがとうソンファ。ごめんね皆、なるべく入れ替えるようにするから。メガ進化組の子たちはくじで決めるね。はいフィー、引いて。」
「ヒーコヒコ」(りょーかい)
ソンファと呼ばれたビビヨンがフェリシアに誉められている内に、フィアンナは箱の中に手を入れ、くじを二枚引いた。
「ヒーコ...ヒコッ、ヒコヒコッキャ!」(えーと...あ!ポセイドンとミルフィーだ!)
「ギャッ!?」(えっ、僕!?)
「ターブ、タブンネ~」(まぁ、わたくしですか~)
首に水色のスカーフを巻いているギャラドスと同じく首に水色のリボンを巻いているタブンネが声を上げた。
「ポセイドンとミルフィーね、よろしく!」
「ヒコッ!」(よろしく!)
「ギャー...ギャラ...」(よ、よろしく...)
「タブ、タブンネ~」(よろしくお願い致します~)
「さぁ、ニッポン地方へ出発よ!」
「ヒコヒコッキャ!」(レッツゴー!)
そんなこんなで数日後。
プラターヌ一行はニッポン地方のナリタ空港にいた。
「お久しぶりですプラターヌ先輩。今回は無理を聞いてくださってくれてありがとうございます」
「久しぶりだね白波君、可愛い後輩の頼みを無下になんて出来ないからね。フェリ、彼が僕の大学の後輩の白波君だ。研究者であり、教師でもあるんだ。」
「はじめまして白波博士、お会いできて光栄です。私はフェリシア、フェリって呼んでください。こっちはパートナーのフィアンナです。」
「ヒコヒコ!」(よろしく!)
「はじめましてフェリちゃん、僕は白波、プラターヌ先輩から君のことは聞いてるよ。」
二人を待っていたのは白衣を着た1人の若い男性だった。