第9章 計画と準備
※以下、副声音で
「フェリ、ちょっと質問」
「何、ソンファ?」
「全員って、シルヴィア達も?」
「うん、そのつもりだけど」
「その白波博士という方は大丈夫なのですか?」
水色のスカーフを首に巻いたダイケンキが訝しげな声をあげた。
「ミカエルのいう通り、その人がシルヴィア達に危害を加えないとは限らないんじゃないの?」
「今のところ、大丈夫そうだよ。それに万が一、シルヴィア達に手を出したら...」
「全力で潰すです!」
「その通りよジャッキー」
フェリシアの言葉の続きを元気よく言うのは首に水色のスカーフを巻いた色違いのコジョフー。
「あの、私達も連れてってくれるのは嬉しいんですけど、私が入れるような湖とか池ってありますか?」
質問してきたのは先程シルヴィアと呼ばれていた首に水色のリボンを巻いたルギア。
「あったよ。どれくらい深いかはわからないけど」
「それなら良かったです」
「シルヴィア、貴女はもう少し危機感というものを持ってください」
「シル姉もミカ兄も相変わらずだねぇ」
「ライラは黙ってなさい」
シルヴィアと、そしてライラと呼ばれた首に水色のリボンを巻いたレントラーの無邪気な言葉にミカエルはため息をついた。
「ねぇねぇ?」
「フェリ?」
「なぁに、ミミ、ルル?」
「フェリの後ろにいる子、だぁれ?」
「新しいかぞく?」
「そうだよ。おいでマーブル」
ミミと呼ばれた首に水色のリボンを巻いた色違いのゴチムと、ルルと呼ばれた首に水色のリボンを巻いた色違いのムチュールと目線が合い、怯えた様子のマーブルだったが、そろそろとフェリシアの後ろから出てきた。
「紹介しとかないとね、はい皆もう一回ちゅーもーく!」
皆の目線が全てこちらへ向くと、フェリシアはマーブルを抱き上げた。
「新しい家族のマーブルです!皆、仲良くするのよ!ほら、マーブルも挨拶」
「ぁ...ま、マーブル、です。よろしく、お願い、s「うわぁ、久しぶりの炎タイプの後輩だ!メッチャ嬉しい!」
嬉しそうに跳び跳ねるのは首に水色のリボンを巻いたバシャーモ。
「はいはいヒマワリ、気持ちはわかるけど今はちょっと落ち着きなさいね」
「はぁい」
「で、ニッポン地方に行くことに反対の人いる?」
皆は首を横にふった。