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蒼い月

第9章 計画と準備


「じゃあ決定ね。三日後にはニッポン地方へ戻るから皆準備しといてね」
「「「はーい」」」
「フェリシア、ちょっといいかい?」

話がある程度纏まったところでプラターヌ博士が現れた。

「パパ、どーしたの?」
「君に電話だよ」
「誰?」
「エニシダさん」
「わかった。すぐ行くね。行こ、フィー」
「ヒコ」(うん)

フェリシアはフィアンナを連れ、通信機に向かった。






所変わって通信機前。

『ごめんねフェリちゃん、突然連絡して』
「大丈夫ですよエニシダさん。ところで、今日は何のご用ですか?フロンティアブレーンの件ならお断りしたはずですが」
『それはわかってるんだけどね、実は今度ニッポン地方でバトルフェスタをやろうと思ってるんだけど』
「ニッポンでですか?」
『あれ?フェリちゃん行ったことあったっけ?』
「今度そこのスクールに通うことになったんです」
『成る程ね。なら、話は早い』

エニシダは真面目な表情になった。

『ニッポンは他の地方に比べて男尊女卑の傾向が強いってことは知ってるね?』
「えぇ。私も馬鹿にされましたから」
『本当かい?』
「はい。まぁ、問答無用で潰しましたけど」
『フェリちゃんらしいね...それでね、今カントーの女性フロンティアブレーンにバトルフェスタに出てもらおうと思ってて、もし良ければフェリちゃんにも出てもらえないかなぁって思ったんだけど...』
「ごめんなさいエニシダさん、せっかく誘ってくれたのに」
『いやいいんだ。元はこっちの我儘だし。そうだ、リラが『たまには遊びに来て』って言ってたよ』
「わかりました。ありがとうございます、エニシダさん」
『いやいや、それじゃスクールライフ頑張ってね』
「はい、ありがとうございます」

こうして通信は切れた。

「フェリ、エニシダさん何だって?」
「ニッポン地方でバトルフェスタやるからブレーンとして参加しないかって」
「良いのかい?蹴ってしまって」
「だって、私は挑戦する側がいいんだもん」
「フェリらしいね。あ、書類にサインしといたよ」
「ありがとうパパ」
「荷物は?」
「これから纏める」
「わかった。終わったらちょっと僕の部屋に来てくれないかい?」
「うん」
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