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蒼い月

第9章 計画と準備


「このスクールは男尊女卑の傾向が強いから、私がそんな偏見消そうと思って...ねぇパパ、フィアンナ、いいでしょ?」
「君が決めたことなんだから、僕は応援するよ」
「ヒコヒコ、ヒコッキャ」(むしろ応援しかしないよ)
「パパ、フィアンナ、ありがと...吉沢校長、いいですよね?」
「は、はい。近日中に書類を送ります」

コクコクと何度も首肯く吉沢。

「ありがとうございます。これからよろしくお願いいたしますね...そうそう、次女性を貶す発言したr「しない!もうしません!」
「ヒコ、ヒーコ」(最初からしなきゃいいのに)
(旅をして培ったのはバトルスタイルとかだけじゃないんだな...)

ちょっと遠い目をするプラターヌ博士でした。







そして帰り際。
学園の正門に差し掛かった時だった。

「フェリ!」
「あ、蓮二君」

呼び掛けられ、振り向くと柳達が走りよってきた。

「聞いたぞ、この学園に転入するそうだな」
「もう知ってるの?」
「赤也が校長室前で聞いていたそうだ」
「だって悲鳴みたいな謝罪聞こえてきたから思わず聞き耳たてちゃったんす」
「すぐ転入するのか?」
「ううん、一度カロスに帰って荷物纏めて来なくちゃいけないし、下宿先も探さないと」
「そうなると、転入するのは4月頃ということでしょうか?」
「そうなるわね」
「ねぇフェリちゃん、もし良かったら、僕の研究所に下宿しない?」
「ふぇ?」
「ヒコ?」(ふぇ?)

突然の白波博士の提案に変な声をあげる一人と一匹。

「僕はどうせ独り者だし、女の子1人位なら大丈夫だと思うし。プラターヌ先輩の許可があればだけど」
「白波君なら大丈夫かな。フェリもそれでいいかい?」
「うん。よろしくお願いします、白波博士」
「ヒコヒコキャ」(お世話になります)

こうして、フェリシアはニッポン地方のスクールに通うことになったのでした。









そして数日後。
ところ変わってまたまたプラターヌ研究所。

「と、いう訳で、ニッポン地方のスクールに通うことになりました!」

いつぞやの光景と同じようにフェリシアの周りに集まるポケモン達を前に、フェリシアは高らかに宣言した。

「今回は旅をするって訳じゃないから、皆連れてきます!」

これには皆びっくりしたようだった。
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