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蒼い月

第8章 達人VSメガ進化


「今度はこっちから行くよ!ポッセ、暴風!」
「(暴風は天候が雨だと命中率が100%になる...ならば)メタグロス、高速移動でかわせ!」
「させない!竜巻で取り囲め!」

いくつも発生した竜巻がメタグロスの行く手を阻む。気づけば、メタグロスは巨大な竜巻の中に閉じ込められていた。

「竜巻が暴風に取り込まれたのか?!」

飛行タイプの技もドラゴンタイプの技も対してダメージにならないが、それでも巨大な竜巻の中にいるメタグロスには少しずつダメージになっているようだった。

「脱出するぞ、竜巻に雷パンチ!(これで竜巻が崩れる確率98%!)」

しかし、

「なっ、竜巻が崩れない...だと!?」
「そりゃぁ、暴風に竜巻をあわせて威力をアップさせてるし、ちょっとやそっとじゃこの竜巻は破壊出来ないよ」

またまた開眼する柳。

「(反動は痛いが、致し方ない...)破壊光線!」

メタグロスの口元に高濃度のエネルギーが集中し、そして、


ドバーン!


という大爆発を起こし、巨大な竜巻を消し去った。が、

「かかったね、柳君」
「何?」
「いくら竜巻を消し去りたいからって、脱出するのに反動のある技使っちゃ駄目だよ...ポッセ、雷!」
「しまった!」

破壊光線の反動で動けないメタグロスは雷をもろに食らった。効果は今一つの技だが、かなり大きなダメージになったようだ。

「竜巻を消しても消さなくてもどっち道ダメージを与えられる...」
「ポケモンの技を上手く活用してますね...」

レギュラー陣も感心半分驚き半分のようだ。

「いや、これで驚くのはまだ早いよ」
「「「え?!」」」

プラターヌ博士の呟きに、少年達は疑問符を浮かべた。

「今日はまだ軽いほうだけど、フェリはフィールドを活用したバトルも得意なんだ」
「フィールドを活用したバトル?」
「あぁ。やり過ぎてフィールドを破壊してしまったこともたくさんある」
「「「!?」」」

プラターヌ博士の言葉に声の出ない少年達は、先程メタグロスが叩きつけられたことによりヒビの入ったフィールドを呆然と見つめた。
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