第5章 対決!デスサイズ団!
「ヒッコォォォォ!」
という声と共に高火力の炎が巻き起こり、そして...
ドッカーーン
という爆発を起こした。
高火力の炎を吐き出し、3つの技を相殺させ大爆発を起こしたのは、プラターヌ博士の肩に乗っていたヒコザル―フィアンナ―だった。
「マーベラス!フィーありがとう、助かったよ」
「ヒーコヒココ!」(どーいたしまして!)
「...あのヒコザル、やっぱり只者じゃないね」
「あぁ、未進化でも相当のレベルだ」
プラターヌ博士がフィアンナにお礼を言う側で、幸村と柳は冷静に今の爆発を引き起こしたフィアンナについて分析していた。
「嘘だろ...」
「あのヒコザル、3つの技を相殺しやがった...」
デスサイズ団もぼーぜんとしていた。
とそこへ
「パパ、今度は何事?!」
とヒノアラシを抱っこしたフェリシアが研究所から出てきたのだった。
「フェリちゃん!ヒノアラシは?!」
「もう落ち着いてますよ。ところで、これはどーゆー状況ですか?」
「アイツ等...デスサイズ団がメガ進化ポケモンを寄越せって」
「デスサイズ団?まぁた変なのが...」
「変じゃねぇ!カッコいいだろ!」
呆れたようなフェリシアに対して突っ込むデスサイズ団。
「おいそこの女、テメェはメガ進化ポケモン持ってるか?」
「辞めとけよ、女が持ってるわけねぇって」
この台詞にフェリシアがまたキレた。
「...持ってるよ」
「何いってんだ、嘘に決まって」
「嘘かどうかは自分の目で見てたしかめてみなよ」
静かにボールをだすフェリシア。
「来なよ、女とメガ進化の恐ろしさ、3人纏めて教えてあげる」
蒼い瞳に、Xの紋様が浮かび上がった。
白波博士は先程ブン太とバトルしたときよりも強いオーラをフェリシアが纏っていることに気づいた。
「...先輩、もしかして」
「あぁ、またフェリが怒ってるみたいだね...」
「3対1って...」
「幾らなんでも不利なのでは...」
「やはり俺達も」
「いい。私1人で十分。パパ、ヒノアラシをお願い」
「あ、あぁ」
加勢しようとする柳達を抑え、フェリシアは腕の中のヒノアラシを父に渡した。そして、手にしたボールを投げた。