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蒼い月

第5章 対決!デスサイズ団!


一方その頃。

「白波先生、プラターヌ博士、本当に彼女を一人にして良かったのですか?」
「あの子は今までたくさんのポケモン達の心の傷を癒してきたからね。大丈夫だよ」
「僕も先輩からフェリちゃんの実績は聞いてたから。それに、彼女はすぐにヒノアラシが怯えていることに気付いたんだ、きっと、ヒノアラシの傷を治してくれるはずさ」

外でフェリシア達の事を待つ一行。未だに少年達は不安やら疑問やらでいっぱいのようだが、大人達はそんなことないようだった。

「あの、プラターヌ博士、白波先生、実績ってどういうことですか?」
「ん?あぁ、それはね...」

その時だった。

「おい、テメェら、大人しくメガ進化ポケモンを寄越しやがれ!」

と、左胸に黄緑でDのロゴの入っている黒い服を着た、あからさまに不審な軍団が一同を取り囲んだ。

「君達は一体なんなんだ!?」
「俺達は泣く子も黙るデスサイズ団だ!」
「アンタがカロスのプラターヌ博士だろ、とっととメガ進化ポケモンを寄越しやがれ!」

そう詰め寄ってくる不審者軍団、基、デスサイズ団。

「デスサイズ団って、最近ポケモン強奪とかで話題になってるっていう...」
「申し訳ないけど、今メガ進化できるポケモンはいない」
「嘘つくんじゃねぇ!」

毅然とした態度で答えるプラターヌ博士に対して食って掛かるデスサイズ団。

「こうなったら力ずくだ!ズルズキン!」
「グラエナ!」
「お前も行け、ニャース!」

デスサイズ団はそれぞれポケモンを繰り出してきた。

「白波先生、プラターヌ博士、ここは俺達が...」
「いや、ちょっと待ってくれないかい」

ポケモンを出そうとする幸村達を諌め、プラターヌ博士はデスサイズ団と向き合った。

「何故、そこまでしてメガ進化ポケモンが欲しいのかい?」
「そんなこと、テメェには関係ねぇよ!」
「俺達は『あのお方』の指示に従うまでだ!」
「『あのお方』...?」

ポケモンを出そうとしない博士達に苛立ったのか、とうとうデスサイズ団がポケモンに指示を出した。

「ズルズキン、気合い玉!」
「グラエナ、バークアウト!」
「ニャース、悪の波動!」
「っ、間に合わない!」

3つの技が博士達目掛けて突っ込んできた。少年達もポケモンを出すのが間に合わない。誰もが諦めかけた瞬間...
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