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蒼い月

第26章 エキシビションバトル


「?!」

そのエニシダの言葉に、フェリシアは息を飲んだ。

「...リラから全部聞いたよ。また厄介事に巻き込まれたみたいだね」
「不可抗力ですけどね」
「リラっていう国際警察のエージェントが居るんだからついでに捜査っていう魂胆らしい」
「あぁ...」

確かに、隣に立つ友人はフロンティアブレーンと国際警察の二足のわらじ状態だが...

(...そこまで、ヤバいってことか)

「おそらく、ブレーン達のポケモンを奪おうと画策する可能性が充分にある」
「この会場にも、何人か私の同僚が紛れ込んでる」
「...一般人の安全は、」
「大丈夫。いざというときに備えて地元の警察にも協力を要請してあるから...それに、もし奴らが暴れても君なら対処出来るだろう?」
「...まぁ、そうですけどね」

思ってた以上にあの組織はヤバいらしい。
フェリシアは会場に居るであろう友人達を想った。

(...皆のことは、私が守る)















そして、現在。

「そしてもう一人は、つい先日フロンティアブレーンに就任したばかりの新人!」

エニシダの目線が左手側に向けられる。

「カロスバトルフロンティア、バトルアイランドのアイランドナビゲーター、フェリシア!!」

リラの時と同じように白いスモークが立ち込める。

「...行こう、フィアンナ」
「ヒッコ、ヒコヒコ」(了解、フェリシア)

お互いにアイコンタクトを取り、フェリシアはスモークの先へと駆け出した。








アナウンスで聞こえた名前、更にフィールドへ飛び出した人影を見てリッカイ陣は全員驚きの表情を浮かべた。

「な、何で、フェリが」
「つか、バトルフロンティア制覇してたのかよ」
「先程のフーディンは恐らくリラというブレーンのポケモンか」
「フェリさんって今日ブレーンとして出るって言ってましたっけ?」
「言っとらんかったのぅ」
「...彼女が俺たちを騙すとは思えないし、もしかして急遽だったのかもしれないね」
「だとしたら、フェリのあの時の表情も頷けるな」
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