第23章 青春な彼等
「良いって良いって。俺はセイガクシティの菊丸英二!こっちはニューラ!宜しくねん!」
「同じく、セイガクシティの桃城武だ!桃ちゃんって呼んでくれ!んでこっちはオノンド!」
「...越前リョーマ。こいつはミジュマル」
「竜崎桜乃です。こっちはチェリム。あの、さっきは助けてくれて、ありがとうございました」
どうやら全員セイガク出身のようだ。
「良いのよ、怪我がなくて良かったわ。にしても、何時気付いたの?あの3人組のこと」
「あ~、それはね、おチビが先に気付いたみたいなんだよね」
「おチビ?」
「越前のことだ」
(...確かに、おチビだわ)
ちょっと気にしているようなので声には出さない。
「ミアレシティってことは、フェリシアさんってカロス出身なの?」
「うん。でも今は留学生としてリッカイ学園に通っているの」
「「「リッカイ?!」」」
男性陣の声がハモった。
「へぇ。じゃあ幸村さんとか真田さんのこと知ってるの?」
「勿論。精市君はクラスメートだし、何より同じバトル部員だからほぼ毎日顔合わせてるし」
「え?フェリシアちゃんってリッカイのバトル部員なの?!」
「と言ってもマネージャーだけどね」
「ふうん」
「...ん?幸村さんのクラスメートってことは、フェリシアって、15歳?」
「ううん、まだ14歳よ。誕生日冬だから」
「あっちゃ~俺年上にタメ語使っちまった~」
「別に気にしてないから大丈夫よ、桃ちゃん。ただし、私のことフェリって呼んで?それでチャラよ」
「ホントっすか?ありがとうございますフェリさん!」
「俺もフェリちゃんって呼んでもいい?んで、俺のこと英二って呼んでよ!」
「わかったわ、英二君」
わいわいと盛り上がる年上達。
置いてけぼりの後輩達は...?
「ねぇ」
声をかけてきたのはリョーマ。
「さっきは色々妨害入っちゃったけど、フェリシアさんって強いの?」
「そうね...まぁ色んな地方旅してきたし、それなりに自信はあるわ」
「へぇ...」
何か思案顔なリョーマ。
「フェリシアさん、」
「何?」
「...俺とバトルしてくんない?」
「え?」
この申し出にフェリシアだけでなく菊丸や桃城、桜乃も目が点になった。