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蒼い月

第3章 遭遇


「フェリシア、止めるんだ!」
「あっ……」

プラターヌ博士に声を掛けられて、フェリシアは我にかえった様に手を離した。

「気持ちはわかるけど、ここでやらかしたら彼と同罪になる。押さえるんだ」
「...はい、ごめんなさい」
「僕の娘がすまなかったね、手は大丈夫かい?」

少年(?)の手には手形がくっきりとついていた。

「少しいいか?」

プラターヌ博士が少年(?)の手当てをしている間、フェリシアに声を掛けてきたのは糸目の少年だった。

「何故、ソーラービームが短時間で打てた」
「トドグラーが守るを使っている間に充填してたの」
「しかし、その様な指示を出してるようには見えませんでしたが...」
「作戦よ。相手が身動き取れなくなったりしたら、充填するようにって」
「成る程な~」

糸目の少年と眼鏡を掛けた少年、そして褐色肌の少年はフェリシアに友好的な様だった。

「ところで、貴方t「達の名前は?、とお前は言う。」...うん、当たり」

糸目の少年はフェリシアの台詞を先読みした。

「名乗るのが遅れたな。俺は柳蓮二という」
「私は柳生比呂志と申します」
「俺はジャッカル桑原」
「それで先程バトルしたのが丸井ブン太、くせっ毛が切原赤也、銀髪が仁王雅治、そして今手当てを受けているのが真田弦一郎だ」
「私はミアレシティのフェリシア、こっちがパートナーのフィアンナ」
「ヒコヒコッ!」(よろしく!)

「自己紹介は終ったかい?」

静かな、それでいて威厳のあるテノールボイスが聞こえた。

「...貴方は」
「彼は幸村精市、そこにいる精羅の兄だ」
「道理で、にてると思った」
「話はさっき精羅から聞いたよ。妹を助けてくれてありがとう」

そう言って微笑みかける幸村を見れば見るほど妹にそっくりであることを実感した。

「さぁ、仲良くなったとこでそろそろ研究所に戻ろうか。精羅ちゃんのポケモンを選ばないとね」
「(仲良くしてくれなさそうな人いるけどね...)はーい」

白波博士に声を掛けられ、一同は研究所内に入った。
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