第19章 ドラゴンの猛攻

「まだまだ行くぞ！出陣じゃ、フライゴン！」
「MyBestFriend、ソンファ！」

「は？ビビヨン？！」
「圧倒的に不利だろい...」
「フェリ、一体何を考えて...？」
(ん...？ビビヨンと言えば確か...)

「こちらから行くぞ！フライゴン、竜の波動！」
「サイケ光線！」

フィールドの中央で2色のエネルギーがぶつかり、爆発する。

「ソンファ、日本晴れ！」

またまたフィールドの上から日差しが降ってくる。

「何で？！」
「余計にフェリが不利になるだけじゃ...？」

ますます混乱するリッカイレギュラー陣。

「(何を考えているのじゃ...？)フライゴン、火炎放射！」
「その攻撃貰った！粉塵！」
「何？！」

火炎放射は粉塵に押し返され、フライゴンに直撃する。

「粉塵って？」
「確かビビヨンの専用技だ。炎技を使ってきた相手にのみダメージを与えられる技だったはず」
「フェリはこれを狙ってたのか...」

「まだまだじゃ、フライゴン、ドラゴンクロー！」
「ソンファ、踊りながら交わして！」

優雅な動きでドラゴンクローを交わしていくソンファ。
幸村はこの光景を見たことがある気がしていた。

(確か、藤沢とバトルした時にも、同じような指示を出してたっけ...)

なかなかドラゴンクローが当たらず、焦り出すフライゴン。
振りが大きくなったのをフェリシアは見逃さなかった。

「今だ！眠り粉！」
「？！」

ソンファの翅から放たれた黄色く発光する鱗粉がフライゴンにかかれば、そのままフライゴンは眠り込んでフィールドに向かって落下した。

「フライゴン、起きろ！」
「チェックメート、ソンファ、ソーラービーム！」

弦右衛門の叫びもむなしく、ソーラービームがフライゴンに直撃した。

「フ、フライゴン戦闘不能！ビビヨンの勝ち！」

「嘘だろい...」
「タイプ相性、ひっくり返したぞ...」

唖然とするレギュラー陣。