第19章 ドラゴンの猛攻
「よくやったのぅフライゴン。後は任せとけ」
「ソンファお疲れ様」
「ビ~ビ~」(ちょっと物足りない~)
「...ねぇ、ビビヨンのソーラービーム、発射までにあまり時間かかってなかったよね?」
「恐らく、フィアンナと同じく、指示される前から貯めていたのだろう」
「じゃあ日本晴れを指示したのも...」
「時間の短縮、及び威力アップだろうな」
「残りは弦右衛門さんが一体、フェリが二体...」
「結果がわからなくなってきましたね...」
(お祖父様がここまで追い詰められるとは...丸井や蓮二とバトルした時と同じ戦法かと思えば、全く違うことをする...)
「こいつがワシの最後のポケモンじゃ!出陣じゃ!ボーマンダ!」
弦右衛門の最後の一体は600族の内の一体。
「ギャオオオオウ!」
ボーマンダだった。
「ソンファ、まだ行ける?」
「ヨーン!」(勿論!)
ボーマンダの出現に一瞬ビクッとしたフェリシアとソンファだったが、すぐに気を持ち直した。
最もな話、ソンファは元々癖の強いフェリポケを纏めるリーダーである。威嚇なんて受け流すことぐらい簡単だった。
「行くぞボーマンダ、ドラゴンクロー!」
「ソンファ、サイコキネシス!」
青い光がボーマンダを包み込んで動きを止める。
「ボーマンダ、打ち払え!暴れるじゃ!」
「嘘?!」
ボーマンダはその巨体を生かして暴れまくる。お陰でサイコキネシスによる拘束が解けてしまった。
「あれ、でも暴れるって...」
「使用した後に混乱状態になりますよね?」
「どうする気なんじゃ...?」
レギュラー陣の疑問は直ぐに解けることになる。
「ボーマンダ、眠るじゃ!」
「?!」
自主的に眠ってしまったボーマンダ。
「成る程...眠るならば、混乱状態を解くことが出来る」
「え?でも攻撃できないんじゃ...」
「いや、できる。よく見ておけ赤也」
(眠るってことは、次に使う技ってもしかして...!)
「ボーマンダ、寝言じゃ!」
「やっぱり!」
ボーマンダは眠ったまま竜の波動を打ち出してきた。