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蒼い月

第3章 遭遇


「チェックメート、フィアンナ炎の誓い、カポネ竜星群、ローズマリーハードプラント!」

ものすごい威力の技がシザリガーたち三匹を呑み込み、そして、


どっかーーーーーーん


というものすごい爆発を起こした。
煙が晴れると、シザリガーたち三匹は目を回して倒れていた。

「うん、今日のバトルもマーベラス!三人ともお疲れ様」
「ヒコヒコッ、ヒコッキャ!」(フェリもお疲れ様!)
「フリャ、フーリャー」(暴れ足りねぇ)
「ジャーロロー」(あっさりでしたわ)

「なっ、な...」
「さぁ、約束通り、消えてもらうわよ」
「くっそぉ、覚えてろよーーーー!」

三人は脱兎の如く逃げて行った。

「あ、あの...!」

バトルを終えたフェリシアの元に真っ先に駆け寄って来たのは先ほどの女の子だった。よく見ると、肩に青い花の個体のフラべべがいる。

「助けてくれてありがとうございます。私は幸村精羅、こっちはフラべべです。」
「私はミアレシティのフェリシア、こっちはパートナーのフィアンナとカポネとローズマリーよ」
「ヒコヒコッ!」(よろしく!)
「そう言えば精羅ちゃん、精市君は一緒じゃないのかい?」
「後から来るって言ってました」
「精市君って?」
「精羅ちゃんのお兄さんで、僕の教え子でもあるんだ。ちなみにリッカイ学園のバトル部で部長も務めてるんだよ。」
「強いんですか?」
「『神の子』って呼ばれている、リッカイ学園きっての実力者だよ」
「バトルしてみたいなぁ」

その時だった。

「精羅ーーーー!無事かーーーーい!?」

という、叫び声が聞こえたのは。
駆け寄って来たのは、精羅そっくりの少年、帽子を被った少年(?)、糸目の少年、銀髪の少年、眼鏡を掛けた少年、赤毛の少年、褐色肌の少年、くせっ毛の少年の八人だった。

「遅かったね、精市君、皆。」
「すみません白波先生、部活が長引いてしまって。」
「いや、部活に打ち込めることは良いことだからね、仕方ないよ」
「...あの、先生、そこの二人誰っすか?」
「この辺じゃ見掛けない顔じゃのう」

くせっ毛の少年と銀髪の少年は見たことのない人物二人に、特にフェリシアに対して警戒心を抱いている様だった。
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