• テキストサイズ

蒼い月

第3章 遭遇


「きゃあぁぁ!」

今日ポケモンを貰いに来るという子を待っていると、突然外から悲鳴が聞こえてきた。声からして女の子だろう。

「この声、精羅ちゃん?!」
「知ってる子かい?」
「今日来る予定の女の子です」

三人と一匹は急いで外に出てみると、そこには数人の男に囲まれた十才ぐらいの蒼い髪の毛の女の子がいた。

「ちょっと!嫌がってる女の子1人に男数人って何してんの!」

男数人と女の子の間に割り込んだフェリシアが怒鳴った。

「なんだテメェ」
「よく見りゃコイツも、綺麗な顔してんじゃん」
「ちょっと遊んでやっかぁ?」
「いいわよ、但し、私が勝ったらさっさと消えてもらうから」
「んだとこのクソアマ!?」
「んじゃさっさと終わらせようぜ!、シザリガー!」
「イワーク!」
「ゴルバット!」
「パパ、白波博士、この子をお願い!MyBestFriends、フィアンナ、カポネ、ローズマリー!」

まさかのトリプルバトルではあるが、フェリシアのニッポン地方での最初のバトルが今始まった。

「シザリガー、ヒコザルにクラブハンマー!」
「イワーク、フライゴンにドラゴンテール!」
「ゴルバット、ジャローダに吸血!」

「先輩、あの子1人で大丈夫でしょうか?」
「大丈夫、フェリも、ポケモンたちも強い」

少し離れたところにいる白波博士とプラターヌ博士、そして女の子はフェリシアのバトルを見守っていた。心配そうな顔をする白波博士と女の子を余所に、効果抜群の技が迫ってもフェリシアは楽しそうな顔をしていた。

「フィー、カポネに乗れ!カポネ急上昇!ローザ波乗り!」

ジャローダの周りに発生した大波がシザリガーたちを呑み込む。

「なっ!」
「ローザ跳べ!フィー、カポネ水に雷パンチ」

ジャローダは尻尾を使い高く飛び上がった。お陰で雷パンチの影響を受けなかったが、水に濡れたせいかシザリガーとゴルバット、そして地面タイプであるイワークにも電気技が効いているようだ。
/ 196ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp