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風向きが変わったら【ヒロアカ】

第46章 公私混同etc




『あれって告白だったの?』
「いや、告白だったんだが…大丈夫、君の想いは理解しているつもりだ。けれど!今言葉にして拒絶されると、中々に辛い状況にある。だから君には申し訳ないが、返事は保留ということにしておいてほしい!」


告白しておいて、この話は保留ということに、なんてまるで振られたような錯覚を押し付けてくる飯田に、向は『お、おぉ…わかった』と返事を返し、「いいんかい!!」と爆豪にツッコミを入れられた。


「では、俺は先に教室へ戻るぞ!」
『違う天哉、別の話がしたい』
「なに、そうだったのか?なら早く言ってくれればよかったのに」
『おぉ…色々ツッコんでやりたいけどとりあえずいいや、天哉、放課後一緒に帰らない?』
「は?」
「俺は良いが、良いのか?」
『何が?』


「ちょっと扉の前で井戸端会議なんて、頭悪そうなことやめてくれないかなー?」と絡んできたB組物間に、「あぁ!?」と爆豪がものすごい反応速度で掴みかかる。
爆豪くん、八つ当たりでB組生徒の胸ぐらを掴むのはやめるんだ!!と飯田が止めに入ったところで、職員室の扉がパァン!と開け放たれた。


「おまえら……職員室の前で騒ぐな、縛るぞ」


勢い余って絞殺されそうな雰囲気を放ちながら現れた相澤に、四人が即座に口を閉じた。
入るなら静かに、黙って入れ、と顎で指示を出してきた相澤に、飯田以外の三人が従った。


「なんでテメェまでついてくんだクソが…!」
「誰かさんの後なんてつけてるつもりないんだけどなぁ?ミッドナイト先生に用があるんだよ」
『…あれ』


職員室、いつから立ち入り禁止じゃなくなったんだろう。
プレゼント・マイクとの初会話を思い出しながら、向が爆豪の後に続いてミッドナイトの机の前に並んだ。


「あれあれ?A組はネーミングセンスのかけらもない奴が二人も!?あはは、さぞかしユニフォームも奇妙なんだろうね!」
「物間くん喋ってないで再考してきたヒーロー名見せて」
「テメェもじゃねぇか気が触れてんのか」


コピーヒーロー、モノマネン。
という少し粘着さを感じるヒーロー名をミッドナイトに熱く語る物間を眺めながら、向は爆豪の耳元で問いかけた。


『この人誰だっけ』
「話しかけんな」
『………。』


あからさまに不機嫌な爆豪。
向はそんな彼を眺めて。

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