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風向きが変わったら【ヒロアカ】

第41章 ただの茶番さ




コーヒーを飲みながら、疲れた目でオールマイトを見つめてくる相澤は、ふざけて問いかけてきたようには見えない。


「…えっと、よく女性は適齢期とかを気にして30歳を目処にする人が多いだろう?けど男性は、それより少し遅くても平気というか。歳上男性と、歳下の女性ってカップルがバランス取りやすいって言われてるよね。精神年齢は生物学上差があって、その差を埋めるためにも少し年の差があるとうまくいくらしいよ」
「年の差って…いくつまで」
「相澤くん意外と恋バナ好きなの!?いつも私の話に興味なさそうなのに食いついてくれてる!!すごく嬉しい!!」
「そういうのはいいんでとっとと答えてください」
「あれっ、ご、ごめん……私一応先輩……ここじゃ後輩か、ええっとね…」


年の差は、4歳程度がベスト!!と親指を立てて言い放ったオールマイトに、相澤が憎憎しげな顔を一瞬向けた。
ビクッとしたオールマイトを無視し、相澤はまた仕事に戻ろうと背を向けた。


(……!)


足に携帯の振動を感じ、相澤がガタッと席を立つ。
さっきから全く仕事が進んでいない彼が職員室から出て行った隙に、ミッドナイトが自分のデスクから分厚い書類の束を持ち出し、相澤のデスクにある書類の山に重ねた。


「ねじ切られんぞミッドナイト!!!あいつマジだから!!これ以上定時から遠のいたら俺ら個性どころか存在消されっから!!!」
「大丈夫大丈夫☆」
「ワイッドンチュードュユアベスッ!!!?」
「ビコーズ、ワタシ合コンイキタイデース」
「ワーーーク!!ユア「社畜」、オーケィ!!?」
「アーーーハン!!!?」
「ンーーーフン!!!?」
「プレゼント・マイク何言ってるんだかもうさっぱりわかりませんね」
「合コン行かずに、もうミッドナイトとプレゼント・マイクでいいんじゃないかな。とっても楽しそう」


横文字の頭の悪そうな会話を続ける2人を見ながら、13号とオールマイトが「しばし休憩」とお茶をいれた。
ぎゃあぎゃあと騒ぐ2人の声を聞いて、職員室の扉をパァン!と開け放った相澤がブチ切れる。


「うるせぇ!!!職員室で騒ぐな!!!電話が聞こえねえだろが!!!」
「イレイザーヘッドが声張ってる…最近おかしなことが続いてますね」
「相澤くん最近パッションに溢れてるよね。いいなぁ…若いね」
「オールマイト、老けこむのはまだ早いです」

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