第1章 出逢い
紫黒
「お前の力がどういうものか知っている。そして、その力のせいで困っていることも…。」
ドキッとした。
何だろうこの人…。初めて会ったのに、私の力も悩みも知っているなんて…。
すると、桔梗が紫黒に話しかけた。
桔梗
「……力?」
琥珀
「僕も、現場は見たけど 何が何だか…」
紫黒
「ああ。お前らに話してなかったな…」
そう言うと、紫黒は私の力について話始めた。
私も知らなかったが、特殊能力を使える人も珍しいのに、この力を持っているものは更に珍しいらしい。
琥珀
「……なるほどね。雀に手を翳してたのは「生きていた」って記憶を消す為か。」
しばらく静寂が続き、私は意を決して
珊瑚
「…あ、あの!この力を消すことが出来ますか?!」