第8章 目覚
琥珀はキョトンとした顔をする。
琥珀
「……あれ?二人距離近いけど、ラブラブ?」
珊瑚
「え……?」
珊瑚と桔梗は顔を見合わせ、いつもより近いことに気付く。
珊瑚の顔がカァーっと赤くなった。
珊瑚
「ち、違っ!!」
桔梗
「違う。こいつの弟が病院から居なくなったらしい。」
琥珀
「え?!弟君がっ!?」
ドサッと何か落ちる音がして見ると、紫黒の周りにはレジ袋と買ってきた物が無惨に散らばっていた。
紫黒
「それ、本当か……?」
睨み付けるように珊瑚を見つめる。一瞬にして空気が張りつめた……