第5章 悪夢
紫黒
「よう。三人集まっちゃってどうした?」
陽気な顔して紫黒はカウンターへと近づいてきて、三人の顔を見渡した。
そして、琥珀に目を止める。
紫黒
「…琥珀、顔色悪りーぞ?ちゃんと寝てんのか?」
琥珀
「……いやぁ~それがさぁ~……」
琥珀は、鼻をポリポリ掻きながら
周りはドス黒く 息をするのも一苦労な空間に、頭のなかに響くような声。意識をしっかり持たないと引きずり込まれるような感覚に陥る とても嫌な夢でうなされている事を話した。
珊瑚
「……そんな夢嫌ですね……」
私は、顔をひきつらせながら言うと、紫黒は難しそうな顔をして、珊瑚と桔梗の顔を見る。