第5章 悪夢
”オレハダレニモトメラレナイ…ドンナコトヲシテモ……アトモウスコシ…アトモウスコシ……“
琥珀
「ウワアアアアアアアアアッッ!!」
琥珀は夢から飛び起きると、全身に汗をかいていた……。
★☆★☆★
今日は珍しくアンティーク雑貨屋は暇をしていた。しかし、一人だけカウンターで片肘をつき、ため息をはく。
琥珀
「はぁぁぁぁぁぁぁ……。」
その琥珀の様子にビックリした二人は、カウンターへと行き琥珀にたずねた。
珊瑚
「琥珀さんがため息なんて珍しいですね?」
桔梗
「……琥珀、どうした?」
琥珀
「前から思ってたんだけど、なぜ桔梗は僕にタメ語?とか、僕年上だよね?とか、今はどうでも良いことだけど…」
琥珀はまたひとつため息をつき、顔をあげた。
琥珀
「この頃さぁ~、変な夢ばっかり見るんだよ~。」
珊瑚
「変な夢……?」
二人で首を傾げでいると、店のドアが開き紫黒が入ってきた。