第3章 一面
初めて見る桔梗の笑顔に目が奪われてしまった。すごく人懐っこい笑顔だったから…
私は、目を輝かせ
珊瑚
「…うん!桔梗は笑った方がいいよ!!」
桔梗
「はあ?!」
私は、桔梗の顔を覗きこんで 言葉を続ける。
珊瑚
「折角 格好いい?んだし、仏頂面はモテないぞ?」
桔梗
「…顔近い。しかも、「?」は何だ。実際に俺はモテんだよ。」
珊瑚
「言うね~♪♪」
なんて、話していると公園に入った。スーパーからお店に行くには ここの公園を横切った方が速いからだ。
しばらく公園を歩くと、桔梗は一本の木の前で立ち止まる。