第3章 一面
会計を済ませ、帰りながら疑問に思ってたことを桔梗に聞いてみた。
珊瑚
「ねぇ、なんで初めてあった時、琥珀さんと紫黒さんは私の名前を知っていたのかな?」
桔梗
「……は?琥珀が夢でお前の名前を見て、それを紫黒さんに見せたんだろ。あの人、眼帯してる方の目をつかうと、名前だけで居場所・特殊能力・特徴見れるらしいからな。」
珊瑚
「へぇ~、そうなんだ……。ん?」
思わず足が止まってしまった。それに気づいた桔梗は振り向き、
桔梗
「……何。」
珊瑚
「…桔梗ってば、そんなに話せるんだね!!知らなかった!」
話すなんて当たり前の事だが、いつも無口な桔梗だったから つい嬉しくなって、背中に抱きつきながら頭をワシャワシャしてやった。
桔梗
「……重い。」
珊瑚
「え゛?!た、体重増えてないハズ…ダケレドモ…?」
後半の言葉がしどろもどろになってしまう。そんな私が面白かったのか、桔梗はフッと笑い
桔梗
「なんで、買い物分入れないんだよ。」