第3章 一面
珊瑚
「なんで、あんたと一緒に買い出しな訳?」
桔梗
「…文句あんなら、琥珀に言え。」
私達は、琥珀に頼まれスーパーまで買い出しに出てきていた。
量が半端なく、カゴ2つ分はあった。
珊瑚
「あとは…、あれか…。」
頼まれた物を取ろうとしても、棚の上の方で背伸びしても届かない。意地でも取ろうと頑張っていると、後から手が出てきて商品をとる。
珊瑚
「あ…。」
桔梗
「ほら。」
珊瑚
「あ、ありがとう…。」
いつもなら、無視してるか、無視してるか、無視してるか…
とりあえず基本無視だったからビックリした。
珊瑚
「やっぱり、伸長あると良いね~!」
桔梗
「……は?」
珊瑚
「私の伸長って、低すぎるって事はないんだろうけど、上の物は取れなくて……」
桔梗
「ふ~ん。」
珊瑚
「本屋は最悪!あれ、高過ぎんのよ!」
桔梗
「あそ。」
簡単な返事ばかりされ、ムカつくが 折角だし少しでも話せるようになりたかった。