第1章 宮侑side
その女の手を握り声をかけた。チームメイト全員が彼女の返事を待っていた。
「ありがとう」
彼女は微笑んで俺の手を握り返した。彼女の手を引きちょうど真ん中になるところに座らせた。右隣は北さん。左隣は俺。
ちょうど座った時はタイムアウトの時だった。
彼女は目がほんとに見えないのだろうか?見えないとしたらなぜここに?いろんな疑問が俺の中に浮かんだ。
「なんだか静かになったけど試合は終わったのかい?」
彼女が急に話し出したことに俺らは驚愕した。
北
「まだですよ。今はタイムアウト中なんです」
北さんが彼女の問いに答える。
「そうなのね。梟谷は勝ってる?」
北
「今は2点差で負けてます」
「はぁ〜〜〜??何やってんのよ木兎達」
木兎達って知り合いなんか