第4章 赤葦side2
黒尾さんと別れ大勢いる人の真ん中にいる俺ら。
ここは離れた方がいいな…
彼女の手を取り人が少ない場所に向かった。
赤葦
「お久しぶりです」
「赤葦久しぶりだね」
赤葦
「ほんとに久しぶりですよ。何も言わずどこかに行ってしまうのですから」
「ふふ、言ったらお前ら止めるだろう?」
赤葦
「まぁ止めますけど」
「お前らには成長して欲しかったからね…でも赤葦達の試合を見たらわかったよ。ちゃんとお前らは成長してるって」
それはあなたがいなくなった時、いつか帰ってきてくれた時に少しでも強くなっていようと思ったから。少しでも男として見て欲しかったから
「あ、でも負けそうな時に私を探すのはまだまだだけどね」
赤葦
「あなたは俺達の勝利の女神ですからね」
「いつになったら私から卒業してくれるのやら」
そんなの卒業するわけない
楽しそうに話す彼女を見ているとこちらも自然と頰が緩む。
彼女の腰に手を回そうとした時
?
「ちょっと…どいてくれない…」