第3章 黒尾side
「さっき木兎達の試合を観てきてね、あいつら最初は負けてたんだよ?何やってんだって感じで」
クスクスと笑う彼女は昔と変わらない。
「でも最後はちゃんと勝ってた。あいつらも成長したねぇ」
黒尾
「俺らも強くなったんだぜ?」
「ほぉ、それは楽しみだ」
ニコッと笑う彼女が愛おしくて強く抱きしめる。彼女は嫌な顔せず俺に抱きしめられていた。
黒尾
「ずっと会いたかった…お前に」
つい本音が漏れる。
「すまないね…長いことお前の側から離れていたよ。でもお前は私がいなくてもちゃんと成長した。だから私は」
黒尾
「もう何も言わないでくれ…」
この先の言葉を聞いてはいけない気がした。彼女を強く抱きしめる
?
「何やってるんですか黒尾さん」