第1章
リヴァイはまっすぐに自身の寝室へと走っていった。
バンッと扉が壊れてしまうのではないかというほどの勢いで開けると、目に飛び込んできたのは、何度も何度も想い焦がれたの姿だった。
ポロポロとリヴァイの両目から涙がこぼれ落ちる。
「・・・おかえり」
リヴァイはフラフラとに歩み寄ると、両腕で包み込むようにしてその細い身体を抱きしめた。
その日の夜、リヴァイの夢の中で二人は再会した。
「リヴァイさん、・・・・戻って来てしまいました」
叱られた子どものような表情で笑うに、リヴァイは何も言わず、するりとその頬に手を添えた。
「二度とお前を離さない。愛している、」
そう言って、ゆっくりと口づけた。重ねた唇は、まるで生きている人間のように柔らかく温かかった。
Fin