第1章 【番外編】チョコと経験値
でも、冬美さんが居てくれて良かった。
冬美
「是非上がっていって!」
薙景
「お構いなく、用事はすぐ済むんで」
轟
「?」
私は、鞄の中からチョコの入った包みを取り出した。
薙景
「今日は、これを渡したくて来たんです」
私の“本命”…
薙景
「これを──エンデヴァーに渡して貰えませんか?」
「「⁉︎」」
エンデヴァーへのファンチョコ。
冬美
「え…これを、うちの父に…?(焦凍じゃなくて?)」
薙景
「はい、小さい頃から毎年事務所に送ってました。エンデヴァーのファンなんです」
流石に轟君に直接頼むのは気が引けたんだよね〜…
轟
「……」
本当に、冬美さんが居てくれて良かった。←