第1章 【番外編】チョコと経験値
薙景
「初めまして、八剣薙景と申します。とど…焦凍君にはいつもお世話になってます」
失礼ないように、私は頭を下げて挨拶した。
「は、初めまして…焦凍の姉の冬美です。こちらこそ、いつも弟がお世話になってます…」
ジーッと、冬美さんになんか観察される。
私なんか変な事言ったかな…
冬美
(焦凍が女の子連れて来た…焦凍が女の子連れて来た!それもバレンタインに‼︎)←
ガシッ
薙景
「?」
冬美さんの両手が、いきなり私の右手を掴んだ。
握手にしては、力こもり過ぎ。
冬美
「八剣さん、これからも焦凍と仲良くしてあげてね」
轟
「おい…」
薙景
「あ、はい」
轟
「!」
取り敢えず、嫌われはしなかったようで良かった。